「ゴッドマン率」〜ネガティブな内容を上手に伝える方法〜とは?

 広告

普段の生活において、

注意、指摘、警告など、

「どうしても言っておいた方が良いこと」
「言っておかなければならないこと」

これらを伝えるのに躊躇した経験はないだろうか?

・親子関係

・上司部下の関係

・夫婦関係

・友人関係

今が良い関係性であればあるほど、言いにくかったりするはずだ。

しかし、どうしても相手に伝えなければならない場面があるのは否めない。

では、言いにくいネガティブな内容をどのように伝えれば良いのだろうか?

答えは、

【ネガティブ内容を伝える以上に、ポジティブな内容も伝える】である。

このポジティブな内容とネガティブな内容の比率を【ゴッドマン率】といい、

これを提唱したのが、「ジョン・ゴッドマン博士」である。

ゴッドマン博士は、ワシントン大学(心理学)の名誉教授であり、特に夫婦関係の研究で知られるのだが、

上記に挙げた、それぞれの関係性における比率をこう論じている。

・親子間
  =ポジティブ③:ネガティブ①

・上司部下間
  =ポジティブ④:ネガティブ①

・夫婦間(カップルも含む)
  =ポジティブ⑤:ネガティブ①

・友人間
  =ポジティブ⑧:ネガティブ①

お気付きだろうか?

そう、自由度が”高い”関係性になればなるほど、ネガティブな言葉を伝えるには、ポジティブな言葉を”多目”に伝えなければならない。

なぜなら、自由度が”高い”関係性(夫婦、友人)というのは、「その気になれば容易に断つことができてしまう関係性」だからだ。

一方、自由度が”低い”関係性(親子、上司部下)というのは、自分の意思で断つ、あるいは覆すことができない深い関係性の為、少々ネガティブな割合が増えても簡単に崩れることはない。

どうだろう?

普段のあなたに、この比率はあてはまっているだろうか?

  広告

人は誰しも否定的なこと言われると嫌な気持ちになる。

そして、その人の話に聞く耳を持たなくなる。

相手をいち人間として対等に思ったり、大切だと思うのなら、

是非ともその人の「良い部分」や「強み(ストレングス)」に目を向けてほしい。

但し、これだけは言っておきたい。

自分がしんどい状態(自己を否定してまっている状態)だと、相手のポジティブさを映し出すはずのメガネがくもってしまう。

しんどい時は休もう。

しんどい時はリフレッシュしよう。

しんどい時は自分を許そう。

そして、正常なメガネで相手を見て、
相手を肯定したり、ポジティブな面をどんどん伝えていこう。

そうしていくと、少々ネガティブな面を伝えたところで、

簡単に相互の関係は崩れない。