私は最近、この「相棒」という言葉が気になっている。
相棒というと、何となく「仲の良いパートナー」とも言えるのだろうが、
私としては、もっと強固な関係性と認識している。
私が今思いつく相棒の例として、
・「ルパン三世」と「次元大介」
・「シャーロック・ホームズ」と「ワトソン」
・ドラマ【相棒】の「杉下右京」と「亀山薫」
・アニメ【シティーハンター】の「冴羽遼←※遼はけものへん」と「槇村香」
・島田荘司さんの小説【御手洗潔シリーズ】の「御手洗潔」と「石岡和己」
・ドラマ【MIU404】の「志摩一未」と「伊吹藍」
こう見ると、探偵ものや刑事ものが多いのが分かる。
やはり危険にさらされるのと、生死に直面する場面が多いのがその理由だろう。
そこで私が思う「相棒」の定義は以下のとおりだ。
①対等な関係性
②得意不得意の相互の凸凹感
③絶対的な信頼感
④相手に対するリスペクトの念
⑤何があっても相手を助けようとする思い
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①対等な関係性
ここでいう「対等」とは、立場の違い、年齢差、性の違いを超えた、あくまで【心理的なもの】である。また、決して「主従関係」ではない。
②得意不得意の相互の凸凹感
やはりこれは、不得手を相互に補う「歯車の論理」」と捉える。
③絶対的な信頼感
「あいつならおそらくこう思うはずだ」「あの人なら必ずこういう行動をとるだろう」という、確信めいた思い。
④相手に対するリスペクトの念
これは②の相互の得意不得意によるものとも言えるが、「自分にできないことを相手ができる」。これを「妬み」や「嫉妬」と捉えてしまうと「相棒」とは言えない。
⑤何があっても相手を助けようとする思い
「一心同体」、「一蓮托生」。これは③の「相手をリスペクトする思い」の上に成り立っている。片方がピンチになった時に必ず助ける。決して「貸し借り」の論理ではなく、これらは「無償」である。
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どうだろう?
あなたの身の回りにこのように「相棒」と呼べる存在はいるだろうか?
危険にさらされる場面や生死が関わる場面は、そうそうないだろうが、例えば、
「大きなプロジェクトを一緒に乗り越えた」
「お互いに声を掛け合いながら、一緒にフルマラソンを走り切った」
「ある事業やお店を二人三脚で切り盛りしている」
「病魔におかされている側の努力と看病する側の献身力で難病を乗り越えた」
「プロット考案と絵を描く役割のもと、一緒にひとつの作品(漫画や絵本)を完成させた」
これらのような場面、関係性ならあり得るかもしれない。
①から⑤までの定義の全てを満たす関係性はあくまで理想。
しかし、どれかひとつだけでも満たすことができれば、もはやそれは「相棒」と呼べるのかもしれない。
普段の信頼関係の構築や尊敬の念を抱くのが先か?
はたまた
大きな難局を共に乗り越えたからこそ成立した関係性なのか?
いずれにせよ、もしそのような「相棒」と呼べる存在に出会えたとしたら、
あなたの人生は大きく変わるかもしれない。